静岡骨髄バンクを推進する会の歴史
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平成4年(1992年)4月29日設立
【設立趣意】
白血病や再生不良性貧血、免疫不全症は毎年6千人から1万人が新たに発症する難病ですが、医療技術の進歩により治ることが可能となりました。
このうち、骨髄移植によらなければ命が助からない患者の数は年間2千人から3千人(県内に100人位)に及びますが、移植にあたっては白血球の方(HLA型)の一致が必要であり、その割合は兄弟でも4分の1で、血縁者以外で一致するのは500人から数万人にひとりです。
このために骨髄提供者(ドナー)を募る公的な全国規模の骨髄バンク事業(骨髄移植推進財団:現 日本骨髄バンク)が、全国で10万人、静岡県内で3000人のドナー登録を目指して平成3年の末に発足しました。
この骨髄バンク事業が円滑に機能していく為には、人、設備、広報活動等において行政、医療機関、そして市民団体(ボランティア)が一体となって活動していくことが必要であり、そのためにこの会(ボランティア活動)を発足しました。
趣旨ご理解の上、ご支援ご協力をお願いいたします。
(「静岡骨髄バンクだより 創刊号 平成4年10月10日」より抜粋、一部改変)
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会の沿革
1992年(平成4年) 4月 「静岡骨髄バンクを推進する会」設立
1992年(平成4年) 10月 「静岡骨髄バンクだより」(創刊号)発行
2013年(平成25年)12月 県内骨髄バンク登録目標9000人到達
2013年(平成25年) 県内初清水町事業所に
「骨髄提供ドナー支援事業助成制度」開始
2020年(令和2年) 11月 ドナー登録説明員養成研修会開催
2021年(令和3年) 静岡市ボランティア等善行功労表彰
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活動目的
血液難病患者の命をひとりでも多く救う為に、広報活動等において行政、医療機関、当会(ボランティア)が一体となって円滑な運 営を維持するための活動を目的とする。
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活動内容
会報発行・街頭チラシ配布―駅コンコース、各地マラソン会場などチラシを配布。
「語り部」を派遣―企業、学校などに出前授業。
医療講演会を開催―骨髄移植に関連した講師を招き講演会を一般公開で開催。
ドナー登録サポート―献血ルーム、献血会場に説明員(日本骨髄バンク認定)を派遣し
ドナー登録を希望する方に説明、手続きをサポート。
助成金制度活動―ドナーと勤務先の事業所に対する助成金制度の周知と設置要請
学習会等開催―ドナー登録を円滑に進める為に登録希望者に対し説明や登録手続きをする説明員養成のための講座開催。
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将来にめざすもの
一人でも多くの県民の皆様方に骨髄バンクに興味を持ち理解して頂 くように情報配信を強化していく。
ドナーは骨髄を提供する際に通院・入院が必要であり職場の理解や収入減を補う為の支援、助成金制度を拡大しドナー登録増加に繋げていきたい。